2019年1月 金井 音のクレームはアンケートで解決しましょう | さいたま市の賃貸は株式会社 別所不動産にお任せ下さい!

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  • 音のクレームはアンケートで解決しましょう 2019年1月

    2019.1.1

        

    集合住宅で有る騒音問題・・・このまま放置すると入居者が出て行ってしまうかも・・・・どうすれば良いの?


     
     入居者さんから「音がうるさい!」というクレームを受けることは多いと思います。音のクレームは、受け手によって感覚が違うのでなかなか立証できにくく手ごわい問題となります。ところが家主さん側が「当事者で解決してください」なんて突き放してしまうと、音を出しているのは家主さんでもないのに、怒りの矛先が家主さんに向いてしまいます。「ちゃんと対応してくれなかった」と言って優良な入居者さんが退去してしまったり、転居にかかる損害賠償を求められるような事態になりかねません。このようなケースでは、どうしたらいいのでしょうか。


     

     まず、音のクレームを受けた場合には、全戸に「音に関するアンケート」を出すことを私はお勧めしています。このアンケートには、音のストレスを感じたことがある、ない、ある場合にはどのような音か、たとえばギシギシやコンコンなどの異音、テレビ等の大音量など、チェックできるようにいっぱい羅列します。そしてストレスと感じる時間帯も、終日なのか昼間なのか夜なのかをチェックいただきます。賃借人の方々に、ゼロから書いてください!となるとなかなか回答が得られないので、チェック式でこちらが選択肢を用意してあげると回答率は数段アップします。そして可能であれば部屋番号と名前も書いていただけるようにしてアンケートを回収してみるのです。
     

     もちろん回答してくれない入居者さんもいると思いますが、それも家主さん側はチェックをして、回答してくれたアンケートも含め、総合的に情報を探ります。もし、誰一人「音の問題でストレスなし」であれば、音のクレームを言ってきた人が、過剰反応しているか単にクレーマーである可能性大です。あとは昼間の音も、ある程度はお互いさまで許容範囲内です。一方、夜間の音の問題を複数人が感じているとなると、これはやはり現実にトラブルの元となる「音」があると判断してよいと思います。

     部屋番号が書いてあれば、そこからどの部屋がストレスを感じているのかも、ある程度は把握することができます。アンケートの回収状況にもよりますが、ストレスを感じると回答した部屋から、音の発生元を推定することもできるでしょう。そうした情報を得てから、そのアンケート結果をまた全戸に開示します。住民の方が音の問題を感じていらっしゃることが分かったので、皆さん、生活音等に気をつけましょうとか、こういう種類の音に気をつけましょう、というようにきちんとアナウンスします。各戸に書面で通知するとともに、エントランスの掲示板にも注意喚起の書面を貼っておきます。
     
     こうすることで「家主側はきちんと対応していますよ」ということをアピールすることができますし、家主側に怒りの矛先が向くことを防ぐことができるのです。同時に音を出している賃借人に牽制することもできます。それでも改善せず、その音の問題も深刻で、なおかつ特定の賃借人に絞れるだけの確証を得たなら、直接その賃借人に改善してもらうよう依頼します。

     

     さて、それでも相手が依頼を無視して音をたてつづける場合は裁判という選択肢もあります。その場合は証拠を残す意味で、通知は必ず書面で行うことをお勧めします。これだけ改善を求めたけれど、それでも変わらなかった、だから信頼関係が破たんした、という事実を積み重ねることによって、最終的に裁判でその音の発生元の賃借人に退去してもらえる判決を勝ち取れる可能性が高くなります。逆に音を出しているという証拠と、改善を求めたけれど変わらなかったという証拠がなければ、裁判ではその賃借人に退去してもらえないということを覚えておきましょう。


     

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