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賃貸法律相談室

  • 賃貸住宅を借りる方のニーズが時代とともに変化している

        

     賃貸住宅を借りる方のニーズが時代とともに変化している、というテーマでレポートさせていただきます。
    今後の賃貸住宅にバルコニーは必要か一つ目はバルコニーの存在意義についてです。

    「洗濯物はお日様の下に干さないと! 」と考える方が多いですが、最近の賃貸住宅で暮らす年代の方々の現状は違うらしいのです。特に都心
    の現象ですが、よく観察してみるとバルコニー側から賃貸住宅を見たときに、以前より洗濯物が少ないと感じるのです。忙しく働く単身者や、共働きのカップルは、乾いた洗濯物を夜遅くまで取り込めないことを嫌い、洗濯物を室内に干す方達が増えているのです。そのニーズに合わせて殺菌作用を強くした室内干し用の洗濯洗剤も増
    えたため、いわゆる「生乾きの匂い」に悩まされることなく、室内でも洗濯物が干せるようになりました。ここで私たちが考えなければならないのは、賃貸住宅にお住まいの方は、一体どこに洗濯物を干しているのか、と言うことです。その答えは、退去時の室内の状況を見ると分かります。


     それは、退去した部屋のカーテンレールがグラグラしている現象です。原因はカーテンレールに洗濯物を干しているからです。「カーテンレールに洗濯物を干さないで!」と注意するよりも、干さなくて済むようにしてあげる方が、賃貸経営として前向きです。浴室乾燥機が設置できればベストなのですがコストもかかるので、室内物干し設備を後付けしてはどうでしょう。天井から吊るすタイプ、サッシ枠に取り付けるタイプ、壁に取り付けるタイプなど、様々なものがあります。


     さて今回の本題はバルコニーですが、洗濯物を室内に干すようになると、バルコニーは何に使うのでしょうか?賃貸住宅で暮らす方に聞いてみると、小さな子供のいるご家族はバルコニーに布団や洗濯物を干している方が多いですが、単身や共働きのカップルは「もう1 年くらいバルコニーに出ていない」という声も聞かれます。都心
    の密集地に建てられる新築アパートの中には、バルコニーを無くして、その分リビングを広くするようなプランニングも見られるようになりました。外に出ると目の前の住人と目が合うような距離感のバルコニーではカーテンも閉めっきりになりがちですし、バルコニー自体もあまり利用されていないので、その分部屋が広く使える方が良いと考える人が増えたということでしょう。

    「この部屋は禁煙です!」は可能なのか
     ニーズの変化の二つ目は喫煙についてです。賃貸住宅にヘビースモーカーが入居すると、退去時にお部屋がひどいことになります。壁紙は茶色く、建具にヤニが付着、臭いも強烈です。エアコンやインターホンやスイッチプレートなどが黄色くなってしまい、クリーニングしても落ちず、壁紙を張り替えても臭いは消えず、エアコンは専門業者を使って内部洗浄しても、次の入居者からタバコ臭いと苦情が来たりします。「室内禁煙」という条件を検討してみても、入居対象者が減って募集が滞るのも困りますし、大家さんも不動産業者もなかなか禁煙には踏み切れませんでした。自主的に室内禁煙にされている入居者さんも増えてきましたが、そうなると喫煙者はバルコニーで喫煙するので、煙が換気口を通して隣室に入ったり、近隣の洗濯物に臭いが付いたり、吸殻が風で飛んだりというクレームの元になってしまいます。


     また、中途半端に一部のお部屋だけ禁煙にして募集すると、タバコが大嫌いな方が入居されて来るので、他の入居者さんのタバコの煙で逆にトラブルになることも予測されます。こうした様々な理由から、チャレンジしてみたくてもなかなか出来なかった禁煙物件ですが「そろそろ機が熟してきたのでは」と言う意見も聞かれるようになりました。
     公共の場所や乗り物の禁煙が進み、飲食店でも禁煙席の方が良い場所になり、健康増進法に受動喫煙の防止が謳われ、職場も分煙になりました。そこにタバコの値上がりや健康ブームも相まって、喫煙者は確実に減っていると感じます。注意して賃貸市場を見ていると、実際に時折「喫煙者の入居を断る賃貸住宅」を見かけるようになってきました。募集している管理会社に聞いてみると、タバコ嫌いの人には喜ばれているそうです。タバコが嫌いな人は前の入居者さんが喫煙していたお部屋を嫌がりますし、他の入居者さんが廊下やバルコニーで喫煙するのも嫌なのですね。喫煙されなければ室内の汚れは格段に減ると思われますので、賃貸経営にとっても良い話ではあります。また最近は電子タバコが売り切れるほどの人気で、電子タバコに切り替える喫煙者もこれから増えて来そうです。電子タバコのみ可能な物件でも、需要はありそうな気がします。今後の賃貸経営に生かすために、普段タバコに縁のない大家さんにとっても、禁煙物件の動きや世の中の喫煙事情の変化に注目していきましょう。

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