2019年6月秋元 室内で起こった残念な出来事の顛末 | さいたま市の賃貸は株式会社 別所不動産にお任せ下さい!

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2019年6月秋元 室内で起こった残念な出来事の顛末

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  • 室内で起こった残念な出来事の顛末

        

    今回の賃貸トラブルの現場レポートはお部屋で事故があった際のレポートとなります。

    アパートやマンションのトラブルというものは、本当は「トラブルが発生しました」というよりも「こうしてトラブルを防ぎました」と報告できるのが理想なのですが、事故や自然現象等は防ぎようが無い出来事があるのが現実です。去年の10 月に発生した単身世帯の孤独死は、「事前に防ぐ事ができなかったのか?」と深く考えさせられました。遺族とのやり取りなどの深い話は書けないものの、どのような事を考えながら対応をしたのかについて報告させていただきます。

     最初は管理しているマンションの入居者さんから、「隣室の窓に虫が多くとまっているし、少し変な臭いがします」との連絡から始まりました。すぐに該当の部屋の入居者さんに電話やメールを入れたのですが、まったく連絡がとれません。この部屋の入居者さんは60 代の男性で数年前に会社を定年退職した後は無職の方でした。孤独死というと、もっと年配の方を思い浮かべるのではないかと思いますが、実は一人暮らしの高齢者はヘルパーさんの世話になっていたり、健康な方であっても行政や民生委員等の見守り業務的な巡回があるので、亡くなることはあっても長期間発見されない事はさほど多くありません。危険なのは巡回対象になっていない年齢の「独身で無職」の方なのです。

     すぐに連帯保証人である実家のお兄様(70代)に電話したところ、「ゴミを溜めるようなタイプではないので急いで部屋の中を確認して欲しい」との返答がありました。時をおかず警察と一緒に安否確認(必ず警察と同行します)したところ、ドアを開けた段階で室内に倒れている姿が見えましたので、警察の鑑識チームの出番となりました。鑑識の方が言うには、室内にあったスーパーのレシート等から8月初旬には亡くなっていて、事件や自殺ではなく、何らかの病気で倒れてご他界されたとのことでした。「なんで2ヶ月も判らなかったのですか?」とお兄様に問い詰められましたので、「賃料や電気ガス水道等の支払いは口座振替だったため、残高があって滞納していなかったことと、無職で世間との関わりが無かったことが原因として考えられます」と答えました。今時はインターネットで「高齢者見守り」と検索すると、電気ポットの使用状況を報告したり警備会社のセンサーで異常を感知して通報したり、定期的に自動音声で安否確認する仕組等がたくさん出てきます。しかしながら、高齢者とは言えない世代の方に、そのような仕組みを利用して欲しいと言うのも現実的ではありません。せめて新聞を購読していてくれれば一週間も経たずに安否確認の依頼があったことでしょう。独身で無職の入居者さんには必ず新聞の購読をお願いする・・・・というのは良い考えだと思いますが、これも強制できるものではありません。いろいろと考えて思ったのは、「防ぐことが出来ない事は対応力でカバーする」ということです。コトが起きた時に、どれだけ素早く的確に処理できるかどうかが、大家さんの被害を最小にします。

     今回の案件も、原状回復費用の負担について遺族との交渉に苦労しましたが、全ての後始末的な事はお金で解決することになります。お金に関しての有効な対策は間違いなく「保険」です。最近は、各保険会社から孤独死や自殺に対応する保険が増えてきました。もちろん、費用の掛かる事でありますが、人が室内で病死するという、ある意味防ぎようが無い出来事に備えるには、保険を活用することは有効的な手段だと思います。

    ※保険の具体的な紹介に制約がありますので管理会社又は保険代理店にお問合せ下さい。
    ※原状回復で紛争となった場合は弁護士・司法書士等の専門士業にご相談下さい。

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