2020年8月 田中 コロナ時代の空室対策を考える | さいたま市の賃貸は株式会社 別所不動産にお任せ下さい!

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空室対策
2020年8月 田中 コロナ時代の空室対策を考える

空室対策

  • コロナ時代の空室対策を考える

        

    今回はコロナとの共存時代を前提とした賃貸経営のヒントを考えます。テーマは大きく分けて2つあります。



    その1つめは、



     外出自粛期間に管理会社に寄せられたクレームで多いのは騒音です。「数倍に増えた」という声も聞きまた。最初は、休校になった子供と自宅で仕事する大人が同じ時間帯に遭遇することで起こりましたが、このクレームは一斉休校が収まり、大人側も慣れることで減少すると予想しています。

     もうひとつは「オンラインによる騒音?」という、今までになかった原因です。外出自粛によって、会わずにオンラインで友人や仕事先と会話する機会が増えていますが、それがミーティングなのか?飲み会なのか?境目が曖昧なところがあり、普通に暮らしている単身やファミリーからのクレームに発展しています。今でも、水商売の人が入居すると、夜の洗濯やシャワーの音が問題になっていますが、それと似たところがあります。構造の問題もあって対処法は多くありませんが、異なるタイプの入居者を隣に配置しないようにする、という方針はあってよいと思います。室内での麻雀や飲み会は当然に禁止ですが、これからは「オンラインによる過度な・・」という記述も必要かな、と真剣に話し合っています。

     インターネット環境にも多くのクレームが寄せられました。在宅しながら社会人は仕事、学生や生徒はオンライン授業に一斉にネット回線を使用したので「繋がりにくい、遅い」というクレームが多発しました。これは、どのような方法でネット回線を引いているかで変わってきます。光回線が各住戸まで繋がっているなら安定しますが、建物まで来ている光回線がLAN やwi-fi や電話線を使って各部屋に分かれている物件は、一斉に使うと繋がりにくくなります。wi-fi 無料物件が増えましたが、ステイホーム期間中に安定していたのは、無線ではなく各住戸に繋がっている有線でした。クレームを防ぐために出来ることは、ネットが有料か無料かだけでなく、どんな方法でネット回線が引かれているのかを説明することです。もっと安定したネット環境を求める方には、個別にどんな方法で契約が可能なのかを伝えることで、クレームを防ぐようにしたいと思います。新たに工事をするかどうかについては、5G と呼ばれる第5 世代移動通信システムの普及も見据えて検討すべきと考えています。


     つぎにテーマの2つめは、

    退去後の原状回復工事のときの「ステイホームを意識したリフォーム」を考えてみます。在宅で仕事をするときに、部屋の一角にデスクにもなる「作り付けの棚」があると便利です。手持ちの椅子と合わせて仕事スペースになるだけでなく趣味や家事やお化粧スペースに自由に使うことが出来ます。ファミリー物件では、オンラインミーティングの最中に、家族の立てる音が相手の迷惑になってしまったり、子供が面白がって乱入して来ないようにしなければなりません。また、家族内で複数が同時にオンラインのミーティングや授業を行うことも想定されるので、お互いが干渉しないようにリビングとは離れた、部屋の一角や押入れなどの収納を改修して、スペースを複数確保できると喜ばれると思います。それには電源が必須なので、コンセントがない場合は増設工事を一緒に行いましょう。

     間取り変更の場合も、これまでは2DK を1LDK に、3DK を2LDK にするなど、人が集まるリビングダイニングを広くするのが主流でしたが、今後は可変性が求められるようになると予想します。普段は開放して広く使い、必要なときには間仕切りで分けることができ、住む方の目的に合わせて使えるような間取りが選ばれる要素となるでしょう。通風も大切で、窓が少ない貸室では玄関を開け放しにするために網戸があると便利です。
    セキュリティ面からチェーンロックをした上でドアに何かを挟んで隙間を作れます。室内の扉は風で煽られないように、リフォームの時にドアストッパーを設置すると親切です。


     そこに住む人の暮らしを想像しながら、ステイホームでも快適な部屋作りを考えるのも「コロナ共存時代の空室対策」のひとつです。


     

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