賃貸経営塾
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No.45「今年の繁忙期の傾向を次の募集に生かすために」
忙しかった繁忙期も終わり、賃貸業界は閑散期に入っています。一年で一番目まぐるしい時期を終え、私たち不動産業者も繁忙期に出来なかった仕事をやり始める期間となります。
忙しかった繁忙期も終わり、賃貸業界は閑散期に入っています。一年で一番目まぐるしい時期を終え、 私たち不動産業者も繁忙期に出来なかった仕事をやり始める期間となります。大家さん側の状況も様々で、 繁忙期に空室が決まった大家さん、タイミングが合わず空室が残ってしまった大家さん、繁忙期の終わり頃に 退去があり新たに空いてしまった大家さんなど、色んな状況が生まれていると思います。
まだ空室がある大家さんは、閑散期の入居募集をどのように仕切り直すかを考えなければなりませんし、 満室になった大家さんも、次の退去があった時にどのような対策を取るかを考えておかなければならな い時期です。変化の早い時代には、まずこの繁忙期の傾向をつかむことから始めたいと思います。 変化に一番気がつきやすい私たち不動産業者と一緒に確認していきましょう。大家さんに確認していただきたい ポイントをいくつか挙げてみます。
一つ目は、この繁忙期にお部屋探しをされたお客様の傾向を確認しましょう。すごいスピードで市況が変化しており、 私たちの営業エリアの中でも一概に状況が同じとは言えず、地域差が激しくなっています。 公共施設や商業施設が新しく出来たり無くなったりすることで、その地域でお部屋探しをしている客層も 微妙に変わってきたりします。また、昨年とは違うお部屋探しのニーズが出て来ている場合もあります。予算や、 求める設備仕様の変化も起こっています。分かりやすい例では、インターネットが使えれば良かった時代は終わり、 どのくらいの通信速度が出るのか、有料なのか無料なのか、が大切な時代になって来ているので、 その変化をいち早く知っておくことは、今後の賃貸経営に生きるはずです。
二つ目は、お部屋の募集方法の変化を確認しましょう。今のお部屋探しはインターネット募集が主流ですが、そのサイト の情報量も、大家さんが知らないうちに少しずつ変化しています。掲載出来る写真の枚数が増え、動画や360 度パノラマ写真も 掲載出来るようになっています。この繁忙期に、近隣のライバル物件の空室の募集方法に、どのような傾向が見られたか を知っておくことは無駄ではありません。例えばパノラマ掲載がライバル物件に増えていて、その効果があるのであれば、ご自分のお部屋がパノ ラマ画像によって「より魅力的に見える」ように、物件そのものやお部屋の状態を変化させて行くこともできます。 パノラマだと天井までしっかりと見えてしまいますので、照明器具の跡が残る壁紙はきちんと張り替えて、綺麗な照明を設備 として付けておくなどが考えられますよね。大家さんがお持ちの物件によっても今挑戦すべきかは違ってきますが、こういう 変化を早めに知っておくことは、今後の募集に大きく役に立ちます。私たちも、大家さんが募集方法に興味を持ってくださるの はとても嬉しいことです。掲載のためにかかる料金などもお問い合わせ下さい。
三つ目は、お部屋の貸し方の工夫について確認しましょう。私たち不動産業者は、 他社物件も含めてたくさんの空室をご案内しますので、「工夫して成功した物件」と、 逆に「工夫したが効果が無かった物件」のことを誰よりも良く知る立場にあります。 しばらく空室が多かった物件が、家具付きになった途端に客付けしやすくなった。モ デルルーム化したお部屋に案内した時にお客様の反応が良かった。エントランスに大 家さんが育てているお花が飾られていて案内時の印象が良かったなど、様々な物件で 「誰かがやっていた新たな工夫」にはどんなものがあったか、そのうち「どれが光っ ていたか」を知って、良さそうなものは真似してしまえば良いと思います。 例えば、洗濯機置き場がとても狭いのが原因で決まりにくかった物件に、サイズに 合う全自動洗濯機を設置して、「不要な方は取り外します」と現地に書いておいたと ころ「満室になった」物件などは、正に工夫の勝利だと思います。反対に工夫したの にさほど効果が無かった物件についても、お客様をご案内する私たち不動産業者だか らこそ気がつく改善ポイントがあります。せっかくアクセントクロスにしたのにその センスがイマイチで、「白いクロスなら良かった」とお客様に言われてしまうケース なども、実はあるのです。
四つ目は、今の新築の最新設備事情について確認しましょう。私たち不動産業者の 密かな楽しみの一つに、繁忙期に完成する新築物件をご案内する機会があると、今ま で「見たことがなかった新たな設備」に遭遇することが出来る、という特典がありま す。本当に最近の新築物件は、私たち不動産業者でも驚くほど、毎年改良を繰り返さ れ豪華になっています。テレビモニターホンに録画機能が付い ていたり、wifi無料になっていたり、格好いい洗面台が付いていたりするので、入居者様の 目が肥えるのは仕方ないのかもしれません。最近の事例を一つ挙げると、便器がど んどん進化していて、「渦を巻くような水流」だったり「汚れが溜まるフチ裏が無い 形状」など、お掃除をする奥様の負担を無くすものが登場してきています。そういっ た最新設備事情を知っておくと、次に退去があった時のリフォームに取り入れ、今後 の賃貸経営に生かすことが出来るので有利です。私たち不動産業者も閑散期には時間 ができますので、しっかりと勉強して、さらに大家さんのお役に立てるように頑張ります!