賃貸経営塾
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No.33 トラブル・クレーム対応シリーズ 「ゴミのトラブル」
賃貸管理のトラブルの中で、いつも発生 頻度が上位に挙がるのが「ゴミトラブル」 です。このゴミに関してのクレームの大半 は、カラス等によって散らかされたり、入 居者の「未分別や時間外に出す」等のルー ル破りによるものが原因となっています。
賃貸管理のトラブルの中で、いつも発生 頻度が上位に挙がるのが「ゴミトラブル」 です。
このゴミに関してのクレームの大半 は、カラス等によって散らかされたり、入 居者の
「未分別や時間外に出す」等のルー ル破りによるものが原因となっています。 カラスに
関しては、ネットや囲いを付ける だけではなく、入居者がきちんとフタをす るように指導
することが大切です。 未分別のゴミ 対応として一番 効き目があるの は、ゴミを出し
た本人に対する 指導ですが、誰 が出したかを追 求する方法が問 題です。
ゴミ置き場のゴミはプライバシー を探る目的で中を開けるのは問題とされま す。
ゴミ置き場に捨ててあるゴミは、基本 的に所有権放棄物であり、管理会社や大家 さん
が未分別ゴミを調査するのは問題な い、とされていますが、一方でプライバシ ー権まで
放棄していないとの考え方もあり ますので、やめておいた方がいいでしょう。 未分別と
時間外のゴミ出しが続くときの対 応は、入居者全員に告知して、正しく出せ るまで警告
し続けることです。
書面を配布 するときは、「今後は当番制の掃除や管理 費の値上げが有り得ること」、
「ルールを守 らない方を見かけたら連絡下さい、と監視されている状態を作ること」、
「他の入居者 に迷惑が掛かることを伝える」という内容 を書き込むと効果的です。
ゴミのトラブルは、ファミリータイプより も単身向けタイプの方が多く発生します。 単身の
方は、元々「ゴミを正しく出す」と いう習慣がないのと、隣近所との接点が少 ないので
「世間体」を気にする方が少ない からです。
それだけに、入居時に「ゴミの ルール」を説明するのが重要ですが、説明 を受ける人と
住む人が違う、という状況も トラブルを生みます。法人契約の担当者や 学生のお母さんに、
分別方法を説明しただ けでは不十分なので、入居者本人に、分別 表を使って具体的に
説明する必要がありま す。「又聞き」では、本人に重要性が伝わ らないのです。 入居者と
カラス以外の原因として通行人 等の「投げ込み」があります。これに対し ては、囲いをしっかり
することと、投げ込 みしにくい雰囲気を作るために注意書きを 目立つように貼ったり、ダミー
でも良いの でテレビカメラを設置したときは特に利き めが有効でした。
賃貸物件のゴミトラブルを放置しておく と、優良な入居者が退去してしまい、部屋 の内見に
訪れたお客様の印象も悪く、せっ かく見ていただいても決めてもらえなくな ります。よくある
トラブルだけに、発生防 止と早期解決が重要となります。